文豪たちは今日も生きている~何でもないはずの日常に潜むレトリック~

30代後半ともなると、日常で降りかかるあらゆる出来事に関心を示せない自分がそこにはいた。「こういう時にはこうやって対処すれば良かったよね。」いつの間にか、ステレオタイプ化された自分。。。そんな ”ありふれた日常” にも、本当は潜んでいるはずの非日常を探しに・・・

20時間マザコン

久しぶりに、倒れた。

 

先週は、後輩との横乗り指導や、夏祭りイベントの臨時便など、日頃使わない神経を使ったことや体力的な消耗から疲れが溜まっていたのだろう。

 

たまたま。

今週末の土日に限って、予定を全く入れていなかった。

自分でも、倒れる予感があったのか・・・

いやいやまさか、そんなこともないだろうけど。

 

気が抜けたことと、ようやくの梅雨明けで急な真夏日の暑さに身体が適応出来なかったことが重なったのだろう。

 

 さて。

「予定を全く入れてなかった」と言ったばかりだが、”まったく” と言ったら語弊があった。

予定の内には、”身内との約束事” は基本的に入れないことにしている。

なぜなら、気を遣わないで済むし、いざとなったら融通を利かせられる関係だから。

 

今回の体調不良により、お袋がその『融通』の被害に遭った。

 

土曜の午前中に、僕から連絡が来るはずが一向に連絡が来ない。

それもそのはず。

土曜のお昼頃、体調不良によりようやく目覚めた僕。

体調不良の旨を電話で伝え、またしても寝込む僕。

 

どれぐらい時間がたったのか。。。

「ピンポーン ピンポーン」

2回のインターホンの後、ドンドンと扉を叩く音。

 

なんだなんだ(・・?

こんなときに。

かましいし、しつこいわ(笑)

 

僕の部屋は一階で、窓を網戸状態で開けっ放しにしカーテンをして寝ていたから、在宅中なのは一目瞭然。

セールスマンの格好の餌食である。

居留守ができない。

 

やっとの思いでインターホンの受話器に出ると、、、お袋だった!

 

体調不良を心配したお袋が、食料品を買い込んで持ってきてくれたのだ。

想定外の展開。

 うるさがったことを少し反省(^-^;

 

お弁当やら飲料水やら茶わん蒸しなんかも入っていて...

そんな中に混じっていたのがブドウの房2つ。

一人暮らしを始めてかれこれ10年。フルーツを食べる習慣はすっかりなくなっていた。

実家にいる頃、お袋が、季節のフルーツを食後に提供してくれていた。

春はイチゴ、夏ならスイカとかメロンやブドウ、秋は梨や柿だったか。

実家にいる時は、当たり前のように食べていたけれど・・・

『自分一人のために』フルーツを買って食べようとは思わないものなんだな。

 

お袋も歳をとり、現在、66歳。

最近、息子の僕から見て心配なことが増えてきて、つい先日は大学以来の友人に相談に乗ってもらったばかりだったが。

 

いっちょ前に大人になったつもりでいた僕なんだけど。

特に体調不良のときなんか、てんで弱気になるもので。

お袋の存在とか、まだまだ大きい存在なんだなぁってね。

 

結局、土曜の朝から日曜の朝まで、実に20時間眠りについていた計算。

赤ちゃんでもこんなに寝ないよね(笑)