文豪たちは今日も生きている~何でもないはずの日常に潜むレトリック~

30代後半ともなると、日常で降りかかるあらゆる出来事に関心を示せない自分がそこにはいた。「こういう時にはこうやって対処すれば良かったよね。」いつの間にか、ステレオタイプ化された自分。。。そんな ”ありふれた日常” にも、本当は潜んでいるはずの非日常を探しに・・・

Good Bye! DJ

約10年ぶりに、バイクを購入した。

 

 

購入と言っても、職場の先輩から市場値の半額ぐらいで譲ってもらった形だ。

 

学生時代。

通学の手段としてバイクを持った。

家から大学まで、バスと電車で約2時間。でも、バイクだと約40分。

誰がどう考えたって、バイク通学でしょー(笑)

 

ただ、入学して半年間は、バイク通学の申請期間だったため、申請が許可されるまではバスと電車で頑張った。

そして、その半年の間に、大学キャンパス近くにある教習所で二輪免許を取得した。

 

 

バイク購入に関して、感動的な物語がある。

 

学生なんて、学業が本業で、アルバイトでの収入なんてたかが知れている。

そのため、バイクを購入するにあたって、親からの借金を頼るしかない。

 

母親バンク。

僕は、学生時代が長くて、約8年にもなる。

この8年の間に、教習所の費用やパソコン代など、大きな買い物をするたびに母親バンクを頼った。

ただ、バイク購入ともなると、中古でもそこそこの値が張る。

学生時代のアルバイトでは借金返済が不可能なため、社会人になってからも借金に追われる覚悟での購入だった。

 

 ただ、ここで一つの難点があった。

頼みの綱の母親バンクだったが、バイク購入にあっては貸してもらえない可能性大。

なぜなら、、、「バイクなんて危ない!お母さんは絶対に反対だからね!!」

この一点張り。

僕は途方に暮れた。。。

 

 

どうやって、説得を試みるか。

皆さんだったら、どうしますか??

 

例えば、飛び込み営業をしなさい、と言われてもなかなかできるものではない。

でも、相手は自分の母親。

付き合いは20数年になる。

どういうタイミングでお願いすれば聞き入れてもらえるか、要は『お袋の機嫌が良い時』を狙って説得を頑張る。

これに尽きる(笑)

 

で結果。

見事に説得に成功する。

 

説得に成功したばかりか・・・

「学生時代に借金ばかりではお前も大変だろう。」

「お前が前の大学でもらった奨学給付金。あれ、一円たりとも使っていないから。お前が頭脳で稼いだそのお金で、バイクを購入すれば良いよ!」

 

・・・・・

 

この感動的な話は、おそらく生涯忘れることはない。

「親って、こういうことなんだな。」

と、母親に感謝の念を抱いた出来事で、後にも先にもこの一回(笑)

一回だけ、というのは言い過ぎだけども、この母親の計らいは僕とお袋の付き合いの歴史史上忘れることが出来ないものなのである。

 

こうして得られたバイクだったということもあり、「通学のためだけではもったいない」という意識が自然と働き、ツーリングに行ったりもした。

僕の中では、バイク=青春のシンボルという、楽しい想い出&アイデンティティの確立という良き記憶としてのみ残っているのだ♪

 

 

社会人になり、移動手段を持つとなると、実家のときと違い、まずは自家用車を購入することになる。

車を持てば、車検やらなんやらで余裕がない。

バイクを持つとなれば二台持ち。

まぁ、俺は二度とバイクに乗ることはないだろう、って。

半ば諦めていましたね。。。

 

 

 

人との出逢い同様、車・バイクとの出逢いというのも御縁から付き合いが始まると、よく言われる。

 

そして、一つの御縁が始まると、離ればなれになってしまう御縁というもの必ず出てくる。

不思議なものだ。

 

 

一日に2回通勤をする僕。

午前番と午後番。

今までは、2回とも車通勤だが、これからは午後番はバイク通勤にしようと思っている

そうなると...

今まで聞いていたラジオ番組というのが聴けなくなる。

 

今の時代、Bluetoothを使って、ラジオを聴きながらバイク運転なんてことも可能。

でも、それだとバイクを操縦する楽しみが半減してしまうように思われれ。

ツーリングやバイク運転は、ドライブとは全然違い、もはやスポーツの一種だと思うのだ。

世の中の誰がスポーツをしている最中、音楽やラジオを聴きながらプレーするだろうか。

そんなの、ジョギングぐらいで十分だ。

 

 

ラジオ。

一口にいっても、関東圏ならFMで5チャンネルある。

79.5MHzのナック5、80.0MHzの東京FM、81.3MHzのJ-WAVE82.5MHzのNHK、そして84.7MHzのFMヨコハマ

 

ラジオの付き合いとは、もうかれこれ10年以上。

 以前、J-WAVEでDJをやっていた秀島史香さんは、今はFMヨコハマ等でDJしている。

彼女がJ-WAVEに御縁があったのは、慶應義塾大学出身が関係しているのかもしれないけど、じゃあ今FMヨコハマのDJやってるのは神奈川県茅ケ崎市出身だからだろう・・・そんなことも想像してしまえるぐらい、ラジオDJの人生にも自ずと興味が湧くものなのだ。

秀島さんなんか、J-WAVE時代、さんざん「秀島さんは結婚できない。」とイジられ続けていたけど、、、今では一娘を持つ母親でもある。

 

秀島さんの話は、あくまで一例だが、他のDJの人生にもアンテナを張っている。

ただ、午後番の通勤時にいつも聴いていたラジオ番組を聴かなくなると、必然的にその番組担当のDJへの関心も薄れていくものだと思う。

 

 

 

そういった意味で、人との出逢いって、やっぱり一期一会なんだなぁと実感する。

 

「この出逢いは、いつまで関係が続くか分からないけど・・・」

 

人・車・バイクなどなど

出逢いを大切にしないとなぁ。